最終更新: 2026年7月26日
共用部の電気・水道費用は管理費の中でも金額が見えにくい項目です。何が共用部の費用に含まれ、専有部の使用分とどう区別されているかを理解しておくと、電気料金の値上がり時にも冷静に対応できます。
共用部の電気・水道費用には、廊下・エントランスの照明、エレベーター、給水ポンプ、外構の散水栓などの電気・水道が含まれ、通常は管理費から一括して支払われています。専有部(各住戸)の電気・水道は個別契約・個別メーターで各区分所有者が直接負担するのが一般的で、共用部分と混同しないことが会計の基本です。近年の電気料金上昇は共用部にも直接影響するため、管理費予算の見直し時期に合わせて実績を確認することが実務上のポイントになります。
共用部の電気・水道費用は、共用部分に設置されたメーターを通じて計測され、管理組合が電力会社・水道局と契約して支払います。専有部の電気・水道は各住戸に個別のメーターがあり、各区分所有者が個人として契約・支払いをします。まれに、管理員室や集会室の光熱費が専有部契約と混在しているケースもあるため、契約名義と請求書の宛先を確認しておくと整理しやすくなります。
電気料金の市場価格が上昇すると、共用部の電気代も比例して増加し、管理費会計を圧迫することがあります。対応策としては、共用部照明のLED化、電力会社の切り替え検討、契約アンペア・契約電力の見直しなどが一般的に挙げられますが、いずれも初期費用や契約条件の比較が必要なため、複数の見積りを取って理事会で検討することが現実的です。
年間の電気・水道費用は、季節変動(夏場のポンプ稼働・冬場の照明時間の長さ等)があるため、単月ではなく年間推移で見ることが適切です。前年度との比較で大きな増減があれば、契約内容の変更や設備故障の有無を管理会社に確認します。
Q: 電気代が急に上がった場合、管理費の値上げが必要ですか。
A: まず増加要因(単価上昇か使用量増加か)を確認し、省エネ対策や契約見直しで吸収できる範囲かを検討したうえで、不足が続く場合に値上げを議案化するのが一般的な流れです。個別の判断は管理会社に確認してください。
Q: 専有部の電気代を管理費から支払うことはできますか。
A: 専有部は各区分所有者の個別契約が原則であり、管理費からの支払いは共用部分に限定されるのが一般的な整理です。個別の会計処理は管理規約・会計方針によって異なります。
共用部の電気・水道費用は、専有部と明確に区別したうえで、年間推移で管理費予算への影響を確認することが基本です。電気料金上昇への対応策は複数あるため、比較検討のうえ理事会・総会で判断してください。
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